まだまだ高い内村の壁 第68回全日本選手権 決勝観戦レポート その1

先々週開催された、全日本選手権の決勝の感想を。

結果はこちらです。
>>2014全日本個人総合男子結果

上位3名は以下の通りです。

1:内村 航平 181.200
2:野々村 笙吾 179.550
3:加藤 凌平 177.350

 

まだまだ高い壁として存在する内村

やはり内村は強かったですね。

肩の痛みがあるということで、ゆかの着地が少しずつ動いたり、跳馬の着地で手をつくなど、らしくないミスがいくつかありましたが、
それでも2位の野々村に1.65の差をつけての優勝となりました。

さすがに鉄棒の降りはフェドルチェンコではなかったですが、前日とほぼ同じ構成で、しかもあん馬と鉄棒に関しては点数を上げてきているので、本当に理屈が通用しません。

調子が悪いことで、逆にそのすごさが改めて浮き彫りになるという、なんともすごい選手です。

野々村はあん馬での落下がありましたが、ほぼパーフェクトに近い内容だったので、状態が悪くてもこれだけの差をつける内村は、まだまだ遠い存在と言えるでしょう。
それでも着実に力をつけてきているのは間違いなく、メンタル的にも気合がみなぎっているのがわかり、見ていて気持ちのいい演技でした。

もともと安定感のある選手でしたが、それぞれの種目でレベルアップしてきているのが素晴らしい。

個人的には鉄棒のモズニクのさばきが好きです。

 

その野々村と順天堂大学の同級生であり、ライバルでもある加藤は、背中に痛みを抱えての演技だったようで、ところどころに調子が悪そうな様子は見えたのですが、この選手は本当に崩れない!

着地でのミスなどいくつかありましたが、現在の自分の状況を踏まえて、今できる最高の演技をするという能力がかなり高まっていると思います。

これも、オリンピック以降世界選手権やワールドカップなどに積極的に出場した経験のたまものでしょう。

その2に続きます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *