アテネ五輪メダリストの米田が福島で体操指導

日本体操協会から、被災地支援のためにアテネ五輪団体金メダリストの米田を派遣し、簡単にできる体操を指導するそうです。

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体操といっても、運動不足の解消や体をほぐす目的の簡単なもののようです。

避難所などではあまり運動もできないでしょうし、震災後は車の中で寝泊まりする人がエコノミー症候群ので、その予防のためとも言えそうです。

簡単な体操だったら、わざわざ金メダリストが行くほどのことでもない気もしますが、”金メダリスト”が行くことに意味があるんでしょうね。

高校の体育館で指導するということなので、もしかしたら模範演技なんかもやるのかも。

体操の演技が、被災者のひと時の楽しみになるのであれば、それもいいかなと思います。

米田選手は以前もホノルルマラソンに出場していたこともあったし、こういった活動を精力的にやっていますね。

素晴らしいと思います。

鉄棒のコバチをする体操ロボットの動画

International Gymnast Magazineのサイトで、面白い動画が紹介されていました。

International Gymnast Magazine Online – Gymnastics Robots Impress on YouTube

なんと鉄棒の離れ技「コバチ」をするロボットです。

コバチ(Kovacs-horizontal bar)鉄棒ロボット6号

 

反動の付け方が弱く、バーをつかんだ後に、反対に落ちてしまっています。
おしい!

ヒザが伸びてるんで、屈伸ですかね(笑)。
そもそもヒザの関節が無いようにも見えますが・・・。

それでも、最初のけあがり(?)から、車輪に入り、コバチに備えて反動を付けるところまでは本当に人間の動きにそっくりですね。

こちらのロボットの作者の方は、他にも段違い平行棒に挑戦していたり、いくつか動画があるようなので、また紹介したいと思います。

全日本選手権 感想 女子編

今週ちょっと忙しくて、更新が滞ってしまいましたが、全日本選手権の感想の続きです。

■女子
鶴見の安定感はやはり頭一つ抜けてる感じで。

少しミスもあったみたいだけど、技中に構成をかえてうまくしのいでました。
この辺は大舞台を経験しているからこそかと。

18歳なのに、6連覇。
経験で言ったらもはやベテランの域では?

あと、最近テレビでも取り上げられてるからか、田中理恵への注目の高さはすごかったです。
演技の時はカメラマンが一斉にシャッターをきるきる。

特に段違い平行棒で「マロニー」を成功させたときは、会場全体から拍手が起こってました。

あのビジュアルだし、今年は日本で世界選手権もある(まだ開催が微妙ですが)ので、対世間へのPRとしてはうってつけだと思いますが、ちょっと過剰な気もするので、本人への負担にならない範囲でやってもらいたいものです。

全日本体操選手権感想 男子編

もう1日たってしまいましたが、昨日の全日本選手権の雑感など。

結果はこちら

日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果

■男子について
まず内村の演技はほんとにすごかった。
次元が違う。

なのでこちらも着地で止まるのが当たり前のように感じていて、最後の鉄棒で一歩後ろに下がってしまったときなど、逆に驚いてしまったほど。

本人は終わった後のインタビューで「昨日の出来は満足しているけど、今日は全然満足していない」と言っていました。
得点を見ると跳馬は2日とも16.600で同じでしたが、ほかの種目はすべて少しずつ得点を落としています。

本人的にはここが気に入らなかったんでしょう。

まだまだ向上心を持っているということなので、このまま自分の理想を追求していけば、オリンピックの金メダルもおのずとついてくるでしょう。

今回の大会は、ほかの選手も着地に対する意識が高かったように感じました。

反面、体力的にしんどいのか、ちょっとバランスが崩れた時に踏ん張りきれなくてしりもちをついてしまう選手も結構いました。
これは見に行ったのが2日目だったせいもあると思います。

あと感じたのは、跳馬で難度を上げてきている選手が多かったです。
ロペスを飛ぶ選手が結構増えたなという印象でした。

馬場は着地でだいぶ乱れてしまいましたが、ジマーマンに挑戦してました。
他にやっている選手が少ない技なので、今後もチャレンジしていってほしいです。

現在のルールでは跳馬は得点を稼ぎやすいので、そこで高得点を狙うのは世界的な流れだと思います。

そして今回、順天堂大学の田中佑典が5位に入りました。
男子3位の田中和仁、女子2位の田中理恵の弟さんです。

3兄弟で全日本の上位に食い込んでくる田中家って・・・・
どんな家庭なんですかね、恐ろしいです。

新たな要素としては、高校生の加藤が7位、野々村が9位に食い込んできました。
加藤は床で3回半ひねり(初めて見た)から前宙という強烈なシリーズをやってたし、野々村はフェドルチェンコの回転スピードがほかの人の2倍ぐらいありました。
今後が楽しみです。

思えば内村を初めて見たのも高校生の時で、床の演技のスピード感に度肝を抜かれた記憶があります。

現在の体操は”ひねり”がかなり大きな要素を占めているので、ひねりがうまい選手は今後も期待できそうです。

長くなるので、女子編は次回。

全日本体操体操選手権、内村、鶴見がトップ

全日本体操選手権の予選、男子は内村、女子は鶴見がトップで通過しました。

日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果.

内村は94.900と驚異的な得点を叩き出しました。
1種目あたり平均で15.820!

スゴイですね。
国内では過去最高得点とのこと。

今年から難度を上げた跳馬とあん馬もほぼノーミスで、あん馬は15.600とかなりの高得点です。
うーん、ここまでやられちゃうと他の選手はたまらないでしょうな。

2位は小林、こちらも90.650とかなりの高得点。

上位6位のうち5人をコナミの選手が占めるという結果になってますね。
本来ならここに植松選手もいたはずなので、しばらくはKONAMIの時代になりそうな予感が・・・。

そしてその中にくいこんでるのが田中和仁。
最近は妹の田中理恵がいろんなところで取り上げられてますが、お兄ちゃんもがんばってほしいです。

ちなみに8位に入ってる田中佑典は、弟さんですね。
3兄弟同時入賞なんてこともあるかも知れません。

その田中理恵は鶴見に次いで1.000差の2位です。
今年から取り入れた段違い平行棒での「マロニー」で落下してしまったとのことで、それがなければかなり接戦になっていそうですね。

ちなみに明日の情熱大陸でも取り上げられるようです。

さて明日は会場で観戦する予定です。
楽しみ~。

内村、4連覇へ「調子いい」

いよいよ明日から全日本選手権です。

選手らが公開練習を行いました。

内村、4連覇へ「調子いい」/体操 – スポーツ – SANSPO.COM

内村は調子が良さそうです。

普通にやれば優勝できるでしょう。
現状ではやはり一歩抜き出ている感じがします。

今回の見どころは、昨年準優勝の植松が怪我をしてしまったので、そこにどの選手が上がってくるかというところだと思います。

今のところ有力なのは、内村の相棒(?)の山室でしょうか。
個人的には、昨年から妹ばかりがもてはやされている、田中和仁にがんばってもらいたいです。

女子は鶴見と田中理恵の対決に注目しています。

まだ鶴見のほうが若干有利だと思いますが、田中も難度を上げてきているので、どうなるか楽しみです。

まとめると、個人的にこの大会は田中兄妹に注目ということになりそうです(笑)。

なんにせよ、今年度の最初の大きな大会を楽しみましょう!

植松が靭帯断裂の大けがで今季絶望

KONAMIの植松が試技会中に、靭帯断裂の大けがをしていたようです。

植松が今季絶望!右膝前十字じん帯断裂 ― スポニチ Sponichi Annex 体操

先日のムスタフィナと同じ靭帯断裂です。

治療とリハビリに時間がかかるため、今季は絶望とのこと。

植松の鉄棒は、世界でもトップクラスのD得点を持っているので、世界選手権でがんばってほしかったのですが、なんとも残念。

一日でも早い回復を祈ります。

日本代表の選考方式について

4/23からの全日本選手権から、世界選手権日本代表の選考が始まります。

選考方法は以下のページに詳しい情報があります。

体操ニッポン – 体操ニッポン!ファンクラブ | 日本代表選考方法のお知らせ | Yahoo!ファンクラブ

●男子
4/23 全日本選手権1日目:84名
↓ 上位42名が2日目に進出
4/24 全日本選手権2日目:42名
↓ 全日本選手権2日間の合計の上位36名進出
6/11,12 NHK杯:36名

世界選手権代表:代表6名+補欠3名

と段階的に振り落とされていく形ですね。

個人総合3名の選出は、

(全日本の2日間合計÷2)+ NHK杯2日間合計

の上位3名なので、NHK杯までコンスタントに結果を出していくことが求められますね。

総合力では内村選手が一歩抜け出しいるので、残り2人にどの選手が入ってくるか楽しみです。
田中、植松あたりに頑張ってほしいなとおもっています。

種目別3名の選出はポイント制で、跳馬と床で上位に入ってると優先的に選ばれるようです。

これは得点の出やすい跳馬と床のスペシャリストを選んで、チームとして得点を稼いでいくという意図が感じられます。

跳馬はドラグレスクやブラニク(屈伸ローチェ)を跳ぶスペシャリストもいますからね。
大技を期待したいです。

●女子
4/23 全日本選手権1日目:72名
↓ 上位24名が2日目に進出
4/24 全日本選手権2日目:24名
↓ そのまま24名外進出
6/11,12 NHK杯:24名

世界選手権代表:8~10名
↓ 選考会議により出場選手を決定
世界選手権代表:代表6名+補欠2名

以前に書いた世界選手権代表 女子の選考ルール発表の通り、NHK杯までで8人に絞った後、その後の大会などを見て最終的な代表6名を決めるようです。

いよいよ今週末ですね。

地震や原発など不安要素もいろいろありますが、楽しんでいきたいと思います。

世界体操の開催再検討で原発の風評被害に危機感

世界選手権東京大会の開催可否再検討についての続報です。

スポーツナビ | その他 | 体操 | ニュース|原発の風評被害に危機感 世界体操の開催再検討で

国内でも野菜の風評被害などが問題になってますが、海外でもこういうところで弊害が出てくるんですね。

とくにドイツは脱原発を進めている国なので、敏感になるのかもしれません。

個人的にはファビアン・ハンビュヘン、フィリップ・ボイは好きにな選手なので、ぜひ日本で見たいと思っています。

FIGのグランディ会長が冷静なコメントをしてくれているようなので、ちゃんとした情報を提示して、なんとか東京大会が開催になることを願っています。

キーティングスがワールドカップグラスゴー大会出場へ

2009年の世界選手権で、内村に次いで銀メダルを獲得したダニエル・キーティングス。

2010年4月に右ひざの靭帯を断裂し、長く戦列を離れていましたが、先ごろ復帰して以降調子を上げてきているようで、ワールドカップグラスゴー大会にも出場するようです。

International Gymnast Magazine Online – Keatings Continues Comeback in Glasgow

2009年のワールドカップで初めて見たんですが、外国の選手にしては、足の先まで神経の行き届いたやわらかい演技をする選手だなと思って注目していました。

当時は19歳だったし、怪我のニュースを見たときは残念でした。

長いリハビリだったと思いますが、戻ってきてくれてうれしいですね。

それでも21歳だもんなー、まだまだこれからですね。