ロンドン五輪代表紹介:田中 佑典

ロンドン五輪代表の紹介2人目は、田中三兄弟の末っ子、田中佑典です。

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田中 佑典(たなか ゆうすけ)

所属:KONAMI
生年月日:1989年11月29日
身長:166cm
得意種目:鉄棒

◆ロンドンオリンピック日本代表◆

[過去の成績]
2011年
全日本選手権:個人総合5位
NHK杯:個人総合6位
世界選手権:団体2位 種目別鉄棒6位

2009年
全日本選手権:個人総合17位
NHK杯:個人総合14位

2008年
全日本選手権:個人総合5位

今回のオリンピックで、三兄弟そろっての選出として話題となった田中三兄弟の末っ子です。
代表選考で重視されたゆかと鉄棒の「鉄棒」で選出された鉄棒のスペシャリスト。

しなやかでムダのない体操をする選手で、個人的には冨田洋之の体操に近いイメージを持っています。

得意種目の鉄棒ではコバチやコールマンなどの離れ技に入る前に、ほかの選手が2回車輪で回るところを、1回ですぐに技に入るところが特徴的です。

本人はインタビューで”エコ体操”と言っていましたが、車輪が1回少なくなると、技と技の間が短くなるためとてもスピーディな演技になり、他の選手とは違った印象になります。

この”スピーディ”な鉄棒が田中佑典の最大の特徴であると思います。

昨年の世界選手権では、予選のゆかで頭部を強打し、脳震盪により演技を中断。
決勝では、最終種目の鉄棒で落下し、銀メダルに終わった戦犯のような扱いを受けました。

試合後のインタビューでは「銀メダルでもうれしい」と、気丈にふるまっていましたが、それは前年の世界選手権での兄・和仁の涙を見ていたために出た言葉で、本人が一番傷ついていたのだと思います。

いろいろな誹謗中傷も受けたでしょうし、眠れない日が続いたといいます。
それでも、姉であり、女子代表主将でもある田中理恵の励ましもあり立ち直って来ました。

五輪代表選考会でも終盤でミスを連発し、自分で「メンタル弱いです」と語っていました。

正直、不安なところもありますが、3兄弟そろって五輪に出場というのは、世界でもまれにみる快挙ですし、代表に入れたのは実力もさることながら、”運”も持っているのだと思います。

五輪本番ではぜひとも本来の実力を発揮し、世間の評価を「戦犯」から「救世主」へと変えていってほしいと願っています。

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