第66回全日本体操競技選手権大会 観戦レポート

全日本選手権が終了しました。
結果はこちら。
男子個人総合決勝  
女子個人総合決勝
2日目の決勝を会場で観戦したので、その感想など踏まえつつ紹介します。

■内村が5連覇

男子はやはり内村が優勝。
一人だけすでに五輪が決まっているという特殊な状況の中、モチベーションを保つのが難しかったようで、

「自分だけ部外者のようだった」

とも語っていました。

そのせいか鉄棒のアドラーひねりで戻ってしまうという、らしくないミスがありましたが、それでも2位の小林に1.850の差をつけての優勝はさすが。
着地のうまさはこの日も際立っていました。

逆に小林が、1日目の失敗をしっかり修正し、2位に入ってきたのが驚きでした。
しかも得点も90点を超えてきたあたり、実力と集中力の高さを物語っていますね。

■若手の躍進

驚いたのが、昨年まで高校生だった野々村、加藤ら順天堂大学1年コンビの躍進。

2人ともとても落ち着いてて、高難度の技をポンポン繰り出す姿は、新しい波を感じさせました。

加藤の床の3回転半ひねりは、早すぎて数えられませんでした(笑)。

ちなみに6位に入った岡も、日体大の1年生ですね。

■女子は田中理恵が初優勝

田中理恵の安定感はすばらしかった。
全種目を通して高い集中力を保ち、いい準備ができていることをうかがわせました。

曲を変えたことで話題になっていた床の演技も、他の選手とは違うオーラを放ってましたね。
難度では飯塚や寺本に及ばないものの、表現力の点では、他を圧倒していたかと。

2位には今年帝京高校に入学した笹田が入りました。
母親がモスクワ五輪代表ということで、少し話題になっていましたが、ミスのない演技でした。

鶴見はやはり1月の骨折が響いたようで、ミスを連発。
調子が悪い時は本当に覇気のない顔をするのが鶴見の特徴(?)ですが、今大会もかなり暗い表情をしていたのが気がかりです。

オリンピックイヤーの初戦、かつ年度始まりということで、所属の変更や、新技の導入など、見どころがたくさんあって面白い大会でした。

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