もう1日たってしまいましたが、昨日の全日本選手権の雑感など。
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日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果
■男子について
まず内村の演技はほんとにすごかった。
次元が違う。
なのでこちらも着地で止まるのが当たり前のように感じていて、最後の鉄棒で一歩後ろに下がってしまったときなど、逆に驚いてしまったほど。
本人は終わった後のインタビューで「昨日の出来は満足しているけど、今日は全然満足していない」と言っていました。
得点を見ると跳馬は2日とも16.600で同じでしたが、ほかの種目はすべて少しずつ得点を落としています。
本人的にはここが気に入らなかったんでしょう。
まだまだ向上心を持っているということなので、このまま自分の理想を追求していけば、オリンピックの金メダルもおのずとついてくるでしょう。
今回の大会は、ほかの選手も着地に対する意識が高かったように感じました。
反面、体力的にしんどいのか、ちょっとバランスが崩れた時に踏ん張りきれなくてしりもちをついてしまう選手も結構いました。
これは見に行ったのが2日目だったせいもあると思います。
あと感じたのは、跳馬で難度を上げてきている選手が多かったです。
ロペスを飛ぶ選手が結構増えたなという印象でした。
馬場は着地でだいぶ乱れてしまいましたが、ジマーマンに挑戦してました。
他にやっている選手が少ない技なので、今後もチャレンジしていってほしいです。
現在のルールでは跳馬は得点を稼ぎやすいので、そこで高得点を狙うのは世界的な流れだと思います。
そして今回、順天堂大学の田中佑典が5位に入りました。
男子3位の田中和仁、女子2位の田中理恵の弟さんです。
3兄弟で全日本の上位に食い込んでくる田中家って・・・・
どんな家庭なんですかね、恐ろしいです。
新たな要素としては、高校生の加藤が7位、野々村が9位に食い込んできました。
加藤は床で3回半ひねり(初めて見た)から前宙という強烈なシリーズをやってたし、野々村はフェドルチェンコの回転スピードがほかの人の2倍ぐらいありました。
今後が楽しみです。
思えば内村を初めて見たのも高校生の時で、床の演技のスピード感に度肝を抜かれた記憶があります。
現在の体操は”ひねり”がかなり大きな要素を占めているので、ひねりがうまい選手は今後も期待できそうです。
長くなるので、女子編は次回。