JAPAN CUP2011 鶴見、日本女子で初優勝 内村は圧勝で3連覇

昨日JAPAN CUP2011の個人総合があり、女子は鶴見、男子は内村のアベック優勝と成りました。

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詳細な結果はこちら

日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果.

今回は会場へ行くことができなかったので、テレビでの観戦となりました。

鶴見が個人総合で優勝というのは素晴らしいですね。
もちろん中国が若手主体のチームだったり、ロシアが不参加ということもありますが、それよりも鶴見の成長を評価していいんじゃないかと思います。
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第50回 NHK杯感想 男子編

男子の感想です。

結果はこちら

日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果.

男子は世界選手権の代表が、内村、田中和仁、小林、山室、沖口、田中佑典の6名に決定。
選考方法は結構ややこしかったんですが、結果的には全日本選手権とNHK杯の総合得点の上位6名が選ばれた形になりました。

内村は本人が試合後のインタビューで「集中していたつもりだったが、どこかかみ合わなかった」と言っていた通り、着地で少しずつ動いたり、らしくない感じでした。

1日目は鉄棒のコールマンで落下していたんですが、2日目はコバチでバーから離れすぎて落下となりました。
やはり何か意識してしまうところがあったんでしょうか。

それでも2位に7.925という圧倒的な大差をつけての1位で代表を決めました。

そして何といっても田中兄弟でしょう。
女子の田中理恵も含めて、兄弟3人が同時に世界選手権の代表に選ばれる(女子はまだ確定ではないですが、ほぼ確実と思われます)のは史上初だそうです。

田中和仁は、以前は鉄棒でややD得点が足りない印象がありましたが、最近の試合ではしっかりあげてきていますね。
個人的には技以外の助走などの部分での身のこなしが本当にきれいだなと思います。
ただ得意の平行棒で、逆に少し硬くなっていたような印象でした。

弟の田中佑典は手首を痛めている中での演技だったようですが、一つ一つの演技を丁寧にこなしていました。
最後の鉄棒で手放し技が抜けてしまったんですが、内村が落下したおかげで順位が上がって代表に選ばれたみたいなので、“運”も持っていますね。
勝負の世界では重要なことだと思います。

そしてこの兄弟は3人とも美しい体操をしますね。
誰でもエレガンス賞を狙えそうです。

小林は崩れそうになっても崩れないという粘り強さが随所に光っていました。
こういう部分は世界で戦う時に重要になってくると思うので、世界選手権も頑張ってほしいと思います。

高校生の野々村(7位)、加藤(8位)はおしくも代表入りは逃しましたが、補欠に入りました。

野々村は平行棒、加藤は床が特に素晴らしかったです。
加藤の床の三回半ひねりは絶対に見たいと思っていたのですが、田中和仁の鉄棒と重なって見事に見逃してしまいました・・・。

この2人には今後も注目していきたいと思います。

来月はJAPAN CUPですね。
海外の選手も見れるので楽しみです!

第50回 NHK杯感想 女子編

本日NHK杯の2日目を、代々木体育館で観戦してきました。
結果はこちら

日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果.

会場は空調も控えめ、やや湿気のある感じで、うちわを持っている選手などもいましたが、途中から冷房が効いてきて快適になりました。
世界選手権の代表が決まる大会ということもあってか、観客も報道陣の数も多かったように思います。

午前に女子、午後に男子と演技時間が分かれていたので、とても観戦しやすかったです。

■女子
女子は飯塚、寺本など若い選手がどんどん出てきていますね。
特に寺本は平均台、床で3回ひねりを入れてきていますが、ひねりの速さは驚異的です。

田中理恵は技の一つ一つが洗練されてきている感じで、今年から段違い平行棒に取り入れたマロニーを含む流れもスムーズでした。

ちなみに今日だけの得点なら鶴見を上回っていましたね。

一方の鶴見は、段違い平行棒で車輪が歪んで演技をやめて降りてしまったり、床でも着地がつまったりと調子はあまりよくなさそうでした。

それでもミスを最小限にとどめ、姿勢などの原点が少ないこともあって、結果3連覇です。
やはり地力があるなと思いました。

女子は上位8名を世界選手権の候補とし、これからの大会の成績などをもとに6名に絞り込むそうです。

男子の感想は次回UPします。

NHK杯1日目終了

NHK杯の1日目が終わりました。
体操協会のブログに詳細なレポートがアップされています。

女子

第50回NHK杯女子1日目レポート | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.

男子

第50回NHK杯男子1日目レポート | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.

そしてこちらには明日の演技順のpdfがあります。

第50回NHK杯情報 | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.

女子は鶴見、田中、新竹がトップ3です。
順当というところでしょうか。

鶴見は足首に痛みがあるとのことでしたが、なんとかしのいで、それでも1位というところに地力を感じます。

田中は段違い平行棒でマロニーも成功させ、安定感が出てきているので、鶴見とのトップ争いが見ものですね。

男子は内村が鉄棒のコールマンで落下という、珍しいミスがあったようですがそれでもトップです。
やはり頭1つ、というより2つ半ぐらい抜け出ている感じです。

明日は観戦に行く予定です。

内村の演技が楽しみなのは当然ですが、個人的な注目ポイントは田中佑典が代表に入れるかどうか。
兄弟の田中和仁、田中理恵が現在それぞれ2位ということでかなりいい位置にいるので、3兄弟で世界選手権代表が現実的になってきています。

あとは高校生コンビの野々村、加藤に頑張ってもらいたいです。

おお、そろそろ寝なくては。

また感想をアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

全日本選手権 感想 女子編

今週ちょっと忙しくて、更新が滞ってしまいましたが、全日本選手権の感想の続きです。

■女子
鶴見の安定感はやはり頭一つ抜けてる感じで。

少しミスもあったみたいだけど、技中に構成をかえてうまくしのいでました。
この辺は大舞台を経験しているからこそかと。

18歳なのに、6連覇。
経験で言ったらもはやベテランの域では?

あと、最近テレビでも取り上げられてるからか、田中理恵への注目の高さはすごかったです。
演技の時はカメラマンが一斉にシャッターをきるきる。

特に段違い平行棒で「マロニー」を成功させたときは、会場全体から拍手が起こってました。

あのビジュアルだし、今年は日本で世界選手権もある(まだ開催が微妙ですが)ので、対世間へのPRとしてはうってつけだと思いますが、ちょっと過剰な気もするので、本人への負担にならない範囲でやってもらいたいものです。

全日本体操選手権感想 男子編

もう1日たってしまいましたが、昨日の全日本選手権の雑感など。

結果はこちら

日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果

■男子について
まず内村の演技はほんとにすごかった。
次元が違う。

なのでこちらも着地で止まるのが当たり前のように感じていて、最後の鉄棒で一歩後ろに下がってしまったときなど、逆に驚いてしまったほど。

本人は終わった後のインタビューで「昨日の出来は満足しているけど、今日は全然満足していない」と言っていました。
得点を見ると跳馬は2日とも16.600で同じでしたが、ほかの種目はすべて少しずつ得点を落としています。

本人的にはここが気に入らなかったんでしょう。

まだまだ向上心を持っているということなので、このまま自分の理想を追求していけば、オリンピックの金メダルもおのずとついてくるでしょう。

今回の大会は、ほかの選手も着地に対する意識が高かったように感じました。

反面、体力的にしんどいのか、ちょっとバランスが崩れた時に踏ん張りきれなくてしりもちをついてしまう選手も結構いました。
これは見に行ったのが2日目だったせいもあると思います。

あと感じたのは、跳馬で難度を上げてきている選手が多かったです。
ロペスを飛ぶ選手が結構増えたなという印象でした。

馬場は着地でだいぶ乱れてしまいましたが、ジマーマンに挑戦してました。
他にやっている選手が少ない技なので、今後もチャレンジしていってほしいです。

現在のルールでは跳馬は得点を稼ぎやすいので、そこで高得点を狙うのは世界的な流れだと思います。

そして今回、順天堂大学の田中佑典が5位に入りました。
男子3位の田中和仁、女子2位の田中理恵の弟さんです。

3兄弟で全日本の上位に食い込んでくる田中家って・・・・
どんな家庭なんですかね、恐ろしいです。

新たな要素としては、高校生の加藤が7位、野々村が9位に食い込んできました。
加藤は床で3回半ひねり(初めて見た)から前宙という強烈なシリーズをやってたし、野々村はフェドルチェンコの回転スピードがほかの人の2倍ぐらいありました。
今後が楽しみです。

思えば内村を初めて見たのも高校生の時で、床の演技のスピード感に度肝を抜かれた記憶があります。

現在の体操は”ひねり”がかなり大きな要素を占めているので、ひねりがうまい選手は今後も期待できそうです。

長くなるので、女子編は次回。