ロンドン五輪 日本代表選手・選考方法決定

ロンドン5輪代表選手の選考方法が発表されました。

「第30回オリンピック競技大会(ロンドン)、日本代表選手・選考方法決定」の通知 | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.

まず、ロンドン5輪の代表は5-3-3制で争われるので、代表は5名です。

■5-3-3制とは?
JAPAN CUP 2011は5-3-3-制

すでに内村が代表に内定しているので、残りの4名の枠を争うことになります。
この4名の選考方法をざっくり言うと以下のようになります。

●種目別ポイント3 名+個人総合1 名

上記の資料から、具体的な流れをまとめてみました。

【選考対象選手のピックアップ】
全日本選手権2日間の個人総合合計得点1/2+NHK 杯2 日間の個人総合合計得点→上位11人が選考対象選手
また、得点とは別に代表選考用のポイントを、それぞれの種目で1位の選手には3ポイント、2位の選手には1ポイント与えます。

全日本選手権2日間とNHK杯2日間の合計で11位までに入ることが第1条件。
1種目だけに強いスペシャリストでは選ばれない形になります
そしてNHK杯の得点を若干重要視します。

さらに、各種目のスペシャリストを優遇できるようポイントを付与します。

(1)「ゆか」または「鉄棒」において1 位を2 日以上獲得した選手2 名を代表とする。
全日本選手権+NHK杯の合計4日間の中で、「ゆか」「鉄棒」それぞれで、2日以上1位になった選手を選びます。

ゆかと鉄棒のスペシャリストを優遇するということですね。
このあたりから、日本チームの戦略が見て取れます。

「ゆか」は先日の世界選手権でも、ライバル国(特にアメリカ)に対して少し得点が足りない印象だったので弱点を補う意図。
逆に鉄棒は武器になるので、得点源として伸ばす意図だと思われます。

【予想】
「ゆか」で沖口、
「鉄棒」で田中佑典or植松

この時点で内村を含めて3名決定、残り2名

(2)上記以外で11名の中で最上位の選手1名を代表とする
ここまでに決まった以外で総合的に力のある選手を選出します。

【予想】
世界選手権個人総合銅メダルの山室

この時点で4名決定、残り1名

(3)上記以外で全日程・全種目での総ポイント最上位者1 名を代表とする。
ここまでに決まった以外で、各種目で2位までに入ってくるスペシャリストを選出します。

【予想】
「平行棒」でポイントを稼げそうな田中和仁。

実際の試合の結果をに適用すると、かなり複雑になるので、計算も難しく、選手としては、
・総合で11位以内に入ることと
・得意種目で2位以内に入ること
を目標に演技することになると思います。

こうしてみると代表の門は本当にせまく、し烈な争いですね。
代表を架けて戦う選手たちのドラマもしっかりと見届けたいと思います。