先日の常任理事会で、世界選手権の代表に内村が内定しましたね。
内村が体操世界選手権代表に 実績評価、五輪に続き優遇 ― スポニチ Sponichi Annex 体操.
日本体操協会は1日、東京都内で開いた常務理事会で体操の世界選手権(9、10月・アントワープ=ベルギー)男子代表選考基準を承認し、個人総合4連覇が懸かる内村航平(コナミ)を代表に決めた。実績を評価するとともに、ケガからの回復を優先させる優遇措置という。
内村は金メダルに輝いたロンドン五輪でも1人だけ異例の早さで代表入りした。
個人総合の代表は2枠で、もう1人は5月の全日本選手権と6月のNHK杯(ともに東京)の総合成績でトップの選手となる。4人が選ばれる種目別代表の選考には初めて派遣標準得点を採用し、6月の全日本種目別選手権(東京)で最終的に決まる。
出場権を得るために無理して対象の大会に出るより、治療に専念してもらうための措置ということですね。
そんなにケガがひどいのか?という風にも考えちゃいますが、あまり練習もできていないと思うので、ブランクを取り戻すのにもある程度時間がかかるということも考慮しているのだと思います。
かなりの特別待遇ですが、実績に関しては申し分ないし、なんといっても個人総合4連覇がかかっているので、うまく合わせいってほしいです!
そして、種目別4名の選出には、派遣標準得点というものを設定するようです。
派遣標準得点とは?
柔道の暴力問題受け…体操協会、内村らに聞き取り調査 (スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース.
床運動15・900点、あん馬15・800点など世界選手権でメダル争い可能なハイスコアで、種目別選手権で優勝した上でこの得点を超えれば代表に決まる。
ゆか、あん馬以外はわかりませんが、どちらもかなりの高得点です。
ロンドンオリンピックで見ると、ゆかで15.900を超えているのは、ズー・カイの15.933だけ。
内村ですら、15.800でした。
あん馬では、ともに16.066を出した、金メダルのクリスティアン・ベルキと、銀メダルのルイス・スミスの2人だけです。
つまり、派遣標準得点を超えて選出されれば、そのまま種目別の金メダルも狙えるということになります。
でも、種目別選手権で、派遣標準得点を超える選手がいなかったらどうするんだろうと思ったら、
第10回常務理事会ニュース | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.
該当者がいない場合、全日本個人とNHK杯の種目別成績によって選考する。
とのことでした。
ということは、種目別選手権で優勝しても、派遣標準得点を超えなかったら、その前の2大会の成績が良かった選手のほうが選ばれるということです。
逆に考えれば、全日本個人とNHK杯で少々ミスをしていても、種目別選手権の一発勝負にかけて、派遣標準得点を超えて優勝すれば、代表に選ばれる可能性があるということですね。
体操協会としては、「種目別は一発勝負に強い選手を選ぶ」というスタンスなんですね。
「種目別を強化する」と言っていた、水鳥監督の方針が表れています。
こうなると、種目別選手権では、選手も難度(D得点)をガンガン上げてくるはずなので、かなり大技の応酬になりそうな予感です。
くー!これは楽しみ!
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