第50回 NHK杯感想 男子編

男子の感想です。

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日本体操協会 [Japan Gymnastic Association] | 体操競技 | 結果.

男子は世界選手権の代表が、内村、田中和仁、小林、山室、沖口、田中佑典の6名に決定。
選考方法は結構ややこしかったんですが、結果的には全日本選手権とNHK杯の総合得点の上位6名が選ばれた形になりました。

内村は本人が試合後のインタビューで「集中していたつもりだったが、どこかかみ合わなかった」と言っていた通り、着地で少しずつ動いたり、らしくない感じでした。

1日目は鉄棒のコールマンで落下していたんですが、2日目はコバチでバーから離れすぎて落下となりました。
やはり何か意識してしまうところがあったんでしょうか。

それでも2位に7.925という圧倒的な大差をつけての1位で代表を決めました。

そして何といっても田中兄弟でしょう。
女子の田中理恵も含めて、兄弟3人が同時に世界選手権の代表に選ばれる(女子はまだ確定ではないですが、ほぼ確実と思われます)のは史上初だそうです。

田中和仁は、以前は鉄棒でややD得点が足りない印象がありましたが、最近の試合ではしっかりあげてきていますね。
個人的には技以外の助走などの部分での身のこなしが本当にきれいだなと思います。
ただ得意の平行棒で、逆に少し硬くなっていたような印象でした。

弟の田中佑典は手首を痛めている中での演技だったようですが、一つ一つの演技を丁寧にこなしていました。
最後の鉄棒で手放し技が抜けてしまったんですが、内村が落下したおかげで順位が上がって代表に選ばれたみたいなので、“運”も持っていますね。
勝負の世界では重要なことだと思います。

そしてこの兄弟は3人とも美しい体操をしますね。
誰でもエレガンス賞を狙えそうです。

小林は崩れそうになっても崩れないという粘り強さが随所に光っていました。
こういう部分は世界で戦う時に重要になってくると思うので、世界選手権も頑張ってほしいと思います。

高校生の野々村(7位)、加藤(8位)はおしくも代表入りは逃しましたが、補欠に入りました。

野々村は平行棒、加藤は床が特に素晴らしかったです。
加藤の床の三回半ひねりは絶対に見たいと思っていたのですが、田中和仁の鉄棒と重なって見事に見逃してしまいました・・・。

この2人には今後も注目していきたいと思います。

来月はJAPAN CUPですね。
海外の選手も見れるので楽しみです!

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