気になるロンドン五輪代表の選考ですが、現在の状況を整理しておきたいと思います。
■男子
選考に関係してくる全日本選手権2日間の合計はこちら。
男子個人総合2日間合計
ロンドン五輪の代表は、
全日本選手権二日間の合計の1/2 + NHK杯二日間の合計
の上位11人が対象になります。
そしてそのなかから、各種目の上位2位に入ると得られるポイントなどの条件を加味して
決まります。
詳しくは以前の記事を参照ください。
現時点での全日本選手権二日間の合計の1/2、上位11人は以下。
田中和仁 89.900
加藤凌平 89.625
野々村笙吾 89.600
沖口誠 89.450
小林研也 89.175
田中佑典 89.175
山室光史 88.600
岡準平 88.425
今井裕之 88.425
齊藤優佑 88.275
星陽輔 87.550
田中和仁が、2日目にあん馬で落下などありましたが、1日目のアドバンテージを生かして、2日間の合計でトップにたっています。
得意の平行棒で2日ともトップをとっていて、種目別のポイントでも1歩リードといったところでしょうか。
予想外なのは加藤、野々村の大学1年生コンビが2位、3位に入ってきたことです。
特に加藤は1日目の床でトップの得点を出しいて、NHK杯の2日間のどちらかで1位をとれば、代表が決まるかもしれません。
2011世界選手権の個人総合で銅メダルを獲得した山室は、新しい技を入れた平行棒と鉄棒でミスが出て少しで遅れていますが、世界でもトップクラスの得意種目つり輪で2日間トップ。
跳馬でも1日目に1位をとっているので、ポイントでは大きくリード。
ミスが出た部分を修正して来れば、かなり有利だと思います。
とはいえ、上位の点差はほぼなく、NHK杯の出来によっては、上位11人の顔ぶれが変わる可能性も大いにあるので、まだまだ目が離せません。
■女子
女子個人総合2日間合計
女子は
全日本選手権2日間+NHK杯2日間の合計、上位5名がそのまま代表となります。
現時点の順位は以下。
1 田中理恵 112.650
2 寺本明日香 109.000
3 美濃部ゆう 108.300
4 新竹優子 108.250
5 笹田夏実 108.200
6 飯塚友海 107.800
7 鶴見虹子 105.800
田中が2位の寺本に3.650 差をつけて、一歩リードしています。
以降は世界選手権メンバーが続きますが、5位に笹田が入ってきました。
とはいっても6位の飯塚との差は0.4なので、ひとつミスがあればすぐひっくり返る点数ですね。
まだまだわかりません。
鶴見が7位と出遅れているのが予想外ですが、やはり1月の亀裂骨折の影響が出ているのでしょう。
5位の笹田との差が2.400もあり、なかなか厳しい状況ですが、実力は間違いなくある選手なので、がんばってほしいですね。
来月のNHK杯は、上記のような状況を頭に入れてみると、より楽しめると思います。