種目別は、内村が欠場となりましたが、なかなか見応えがありました。
結果はこちら
種目別
内村が出場しない中で、どの選手が結果を残すのか、
また、今後スペシャリストを養成していくという体操協会の方針(参考:体操常任理事会、2016年オリンピックに向けて基本戦略を決定)もありますので、各種目のスペシャリストたちはどんな武器を持っているかに注目しました。
各種目で個人的に気になった選手を紹介します。
長くなるので、前・後篇に分けたいと思います。
●ゆか
菊池(仙台大学)の演技は、ド迫力。
タマヨ、伸身二回宙返りは本当に雄大で、場内もどよめいていました。
こういう派手な演技をする選手は、見ていて楽しいですね。
会場も盛り上がり、観客を味方にできるのも武器だと思います。
白井健三(岸根高校) は、昨年の種目別選手権に中学3年生として出場し、話題になった選手ですが、今回もゆかで決勝にでてきました。
ひねりの鋭さは眼を見張るものがあり、3回半ひねりを含む演技構成で、最後は4回ひねり(!)をほぼ決めていました。
一か所着地が崩れるミスがあったため、14.550でしたが、可能性を感じさせる演技でした。
前日の団体で六種目全てに出場した加藤は、一箇所難度を上げた部分で乱れた以外は、ほぼミスのない演技で優勝。
ここでもさすがの安定感でした。
●あん馬
あん馬は、落下する選手が続出しました。
とくにこの種目のスペシャリスト亀山は、とても美しい実施でしたが、落下となってしまい、残念でした。
結果、順天堂大学の今林、加藤、中出が上位3位までを独占。
前日の団体優勝の勢いに乗った形でした。
優勝した今林は、団体より難度を上げた構成でスムーズに演じきっていて見事でした。
ガッツポーズも派手でしたね(笑)。
あん馬は、日本の強化ポイントの一つでもあるので、こういう選手が出てくるのは頼もしい限りです。
●つり輪
つり輪はもともとミスの出にくい種目なので、力技の表現力がポイントです。
優勝した岡村選手は、技一つ一つの静止時間が他の選手より長く、力強さを存分にアピールしていました。
その演技はかなり”雰囲気”があり、素晴らしいものでした。
山室との勝負も見てみたかったですね。
残りの3種目は後編で。