アテネ五輪代表の水鳥寿思氏が、男子代表監督に決まり、会見がありました。
先日水鳥氏が監督に就任という情報が流れたところ、日本体操協会が「まだ検討中」として、否定していましたが、やはり水鳥氏で決定となったようです。
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男子強化本部長(代表監督)に決まった水鳥寿思氏(32)が10日、都内で会見を開き、「コーチ陣には米田、冨田ら若手起用も考えている」と話した。水鳥氏を含め、来年1月から徳洲会監督に就任する米田功氏、順大コーチの冨田洋之氏はともに、04年アテネ五輪団体総合金メダルメンバーだ。リオでの団体金メダル奪回が悲願の日本男子にとって、頼もしい布陣となりそうだ。
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水鳥氏は32歳で、同協会によると史上最年少監督となる。また、コーチ経験のない監督就任も異例で、選考に当たった二木英徳・同協会会長は「このぐらいのことをしないと、今後は銀メダルどころかメダルも危ない」と、大抜てきの理由を説明した。
同協会は、男子10人、女子8人の自薦他薦の代表監督候補から、リポート、面接などを行い、この日の理事会で最終決定した。ロンドン五輪の男子団体総合金メダルを逃したことで、これまでの個人総合重視に、種目別強化も加える方針を打ち出し、その意図に水鳥氏が合致した。水鳥氏は「代表をひとつにまとめ、リオでの団体金、個人種目での複数金を目指したい」と話した。
史上最年少での監督抜擢。
これは、何かを抜本的に変えなくては、今後本当に勝てなくなるという体操協会の危機感の表れでもあると思います。
これまでの個人総合重視に、種目別強化も加える方針を打ち出し、その意図に水鳥氏が合致した。
ここがポイントでしょうね。
従来、日本は個人総合に重きを置いてきました。
たしかにすべての種目をこなせることは素晴らしいのですが、10点満点が廃止されて以降のルールでは、体の負担の関係もあり、すべての種目で高得点をそろえるのはかなり難しくなっています。
(そういう意味では、すべての種目で15点以上をそろえる内村は怪物です)
事実、ロンドン五輪でも、スペシャリストをそろえた中国に勝てませんでしたし、アメリカ、ドイツ、イギリスなども、強い種目をうまく使って、得点を稼いでいます。
団体で優勝するという目標を達成するには、種目別の強化は欠かせないので、具体的にどのようにしていくのか、注視していきたいと思います。
そして気になるのは
「コーチ陣には米田、冨田ら若手起用も考えている」
という発言。
米田氏は先日徳州会体操クラブの監督に就任したばかり。
さらに、現在順天堂大学コーチの冨田氏も代表チームに加える可能性もあるとのことで、これはアテネ五輪の代表チームが、今度は選手としてではなく、コーチとしてチームとなる可能性がでてきました。
ゾクゾクしますね。
あのしびれる接戦を制して金メダルを獲得したメンタルを注入し、強いチームを作り上げてほしいと思います。