男子団体予選が終わり、日本男子はまさかの5位での決勝進出となりました。
Men’s Qualification – Olympic Gymnastics – Artistic | London 2012.
団体の順位は以下の通り。
1 アメリカ 275.342
2 ロシア 272.595
3 イギリス 272.42
4 ドイツ 270.888
5 日本 270.503
6 中国 269.985
7 ウクライナ 269.81
8 フランス 265.759
まったく予想もしていなかった順位です。
チームの人数が6人から5人になったことで、力の差があまり無くなり、ミスをしなかったチームが上位にきている印象です。
アメリカが調子がよさそうなことはわかっていましたが、日本、中国がこんなに下になるとは。
最初の種目が鉄棒で、停滞や落下というミスが出てしまったことで、波に乗って行けず、雰囲気も暗かったです。
「思い切っていこう!」という気持ちと、「いつも通りに丁寧に演技を」という気持ちがどっちつかずでごちゃごちゃになっている感じでしたね。
そこにミスが出てさらに混乱したような。
試合後のインタビューで、鉄棒の落下の原因を聞かれた内村が
「持てると思って離したんだけど、全然届かなかった」
と言っていたのが気になりますね。
感覚の部分の話なので、そこがズレてくると、修正はも難しそうです。
やはり器具の“堅さ”が影響してるんでしょうか。
一番若い加藤が思い切った演技をしていて、いい意味で空気を読んでなかったのは好材料ですね。
決勝では、中国と同組で
つり輪→跳馬→平行棒→鉄棒→ゆか→あん馬
というローテーションです。
得点が出にくく、落下の危険性もあるあん馬が最後に来るので、かなり戦いにくいローテーションです。
あん馬に行く前にしっかりと得点を出して、他のチームを突き放しておくことが重要ですね。
中国と同組で回るのは予想してましたが、まさか、つり輪からのローテとは・・・。
その中国も、「全種目で予選より難度を上げる」と言っているので、予選6位とはいえ、侮れません。
昨年の世界選手権でも、予選3位から金メダルをとっていますので。
ともあれ、日本はミスをしない、いつも通りの演技をするだけですね。
攻める姿勢を見せてほしいです。
■個人総合決勝について
アメリカのダネル・レイバが91.265でトップ通過。
本当に調子が良さそうです。
日本は内村が9位、山室が18位で通過です。
内村が9位というのもかなり衝撃ですが、もう細かいことはいいからガツンとやっちゃって!という感じです。
1,2フィニッシュを期待したい!
驚いたことに世界選手権銀メダルの、ドイツのフィリップ・ボイが、国ごとに2人までしか出られないというルールのため、決勝に進めませんでした。
ドイツはハンビュヘンとニューエンが出場。
いろんな事が起こりますね・・・。
■種目別決勝について
決勝進出は
内村:ゆか
田中和仁:平行棒、つり輪(補欠)
田中佑典:平行棒
加藤:ゆか(補欠)
内村は鉄棒、平行棒、あん馬でも狙っていたはずです。
平行棒は田中兄弟にゆずった形なのでよしとして、鉄棒に出られないのは本当にショックです。
かなり話題になっていた、「アドラーハーフ+リューキン」や「フェドルチェンコ」を見るチャンスはないのかもしれません。
もう団体決勝か、個人総合決勝でやっちゃえば!
そして山室がつり輪で決勝に進めなかったこともショックです。
E得点がかなり厳しく取られて14.900という得点。
メダルも狙える力を持っているだけに、本当に残念。
右手を痛めて、痛み止めを飲んでの演技だったことを明かしていましたが、跳馬の2回目の跳躍で右手がすべったのはそのせいもあったかもしれません。
試合後に「僕の夢は終わったので」という言い方をしていましたが、気持ちを切らさず、その思いを団体決勝、個人総合にぶつけてくれ!
余談ですが、鉄棒でトップ通過のオランダのゾンダーランドは、この予選の第1種目目の最初の演技者として登場し
カッシーナ~コバチ、コールマン、アドラーひねり~ゲイロード2、
というマンガのような演技構成で15.966という得点を叩き出しています。
すさまじい集中力ですね。
出典:ロンドン五輪レポート3男子予選1班 | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.
団体の決勝は7/30です。
予選の得点は持ち越さず、またゼロからの勝負なので、開き直ってやってほしいですね。
そしえ本日は女子団体の予選がありますね。
こちらも頑張ってほしいです!