全日本選手権は、内村が2位の加藤に3.500という大差をつけて、史上初の6連覇を達成。
女子は、笹田が初優勝となりました。
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第67回全日本体操競技選手権大会情報 | 日本体操協会公式ブログ | スポーツナビ+.
疲れが見えても際立っていた王者の強さ
内村は試合後の会見で、
「振り返る余裕もないくらい疲れた」
と語っていましたが、確かにいつもの”無敵感”はなかったです。
体操:6連覇の内村「振り返る余裕もないくらい疲れた」- 毎日jp(毎日新聞).
ゆかでは着地が少しずつ動いていて、最後の3回ひねりも、跳んだ瞬間ちょっと抜けたような感じになって、なんとか着地したという感じでした。
その後のあん馬で落下があり、跳馬は1日目にヨー2を飛んでいたんですが、急きょシューフェルトに変えたようでした。
そのシューフェルトはなんと半年も練習してなかったそうです。
そんなことは全く感じさせない出来栄えでしたが・・・。
それでもしり上がりに調子をあげていって、新技「マクーツ」を含む平行棒は着地もピタリで、ほぼ完璧な内容。
そして圧巻の鉄棒は、完璧なカッシーナから始まり、最後はフェドルチェンコ!!
おしくも1歩動きましたが、会場を沸かせました。
安定感を増した加藤、新鋭早坂
終わってみれば、内村の強さが際立つ結果でしたが、2位に加藤がしっかり入っているのが素晴らしい。
最後の鉄棒でも、着地をピタリと決めて、内村に刺激を与えてましたからね。
いい関係性だと思います。
ロンドン五輪後に、海外の大会も含め一番試合に出ていたのは加藤だと思います。
その経験が、もともとあった安定感に磨きをかけているのは間違いないでしょう。
ほかの上位陣は1日目と変わりませんでしたが、市立船橋高等学校の早坂が1日目の9位から8位に、一つ順位を上げました。
市立船橋というと、野々村兄弟の後輩にあたるわけですが、こういういい選手がどんどん出てくるということは、良い環境なんでしょうね。
新女王笹田と、進む世代交代
女子は、男子と違って、2日目の得点だけで競われたのですが、笹田が1日目の予選同様、2日目も首位を守っての優勝となりました。
元全日本チャンピオンの母、弥生さんと合わせて、親子2代での全日本制覇。すごいですねー。
母の日に日本一のタイトルをつかみ、「何も買っていなかったので、いいプレゼントになって凄くうれしいです」と笑みを浮かべた。
引用元: 17歳笹田 史上2組目の母娘V「いいプレゼントに」 ― スポニチ Sponichi Annex 体操.
と、テレビ的にも満点のコメント(笑)。
全種目を通して、安定感が光りましたね。
先日のワールドカップ東京大会で優勝した寺本は、3種目目まではトップでしたが、最終種目のゆかでミスが出て、4位に終わりました。
そんな中で2位に入ったのが、ロンドン五輪の代表でもある美濃部ゆう。
1日目の予選では、18位と振るわなかったのですが、まだ世代交代はさせないという意地を感じましたね。
今大会は、休養中の田中理恵と、棄権した鶴見の2人が出場しない中での試合だったので、この2人が戻ってきたときにどうなるのか、楽しみです。