女子は笹田が優勝 男子の見どころは上位2名の争い -第53回NHK杯

6/7からNHK杯が開催されています。

6/7は女子決勝。
6/8は男子決勝です。

この大会では、男女ともに、10月の世界選手権の代表の個人総合枠が決まります。

本日の女子の決勝では笹田夏実がNHK杯初優勝となりました。
笹田は4月の全日本選手権に続いての優勝です。
女子の結果はこちら

女子の世界選手権の代表選出方法は以下の通りです。

①NHK杯個人総合上位から3名選考(NHK杯順位は全日本個人決勝の半分をNHK杯での得点に加えた合計)。

②全日本種目別選手権上位者から3名選考。

-①で選ばれた選手を除いた各種目最上位者で、その他の種目のいずれかで種目別決勝かNHK杯での種目別順位で8位以内となった選手を選考。

*該当者が3名を超えていた場合、さらに他の種目での順位上位選手を上位として選考。

*3名に満たない場合、①で選ばれた選手を除いた各種目2番目の成績だった選手を同様にみたてて選考。

(女子の場合、1種目だけでなく少なくてももう1種目の得意種目を持つ必要あり)

引用元: Taisou-nippon.

NHK杯の上位三名までは確定なので、
笹田 夏実
寺本 明日香
井上 和佳奈
の3名は決定です。

笹田は、事前のインタビューでも、「タイトルを取りたい」とコメントしていたので、かなり自信が出てきたのではないかと思います。

そして、明日は男子です。

まず、従来のNHK杯は2日間だったのが1日になりました。
これは、選手の体にかかる負担を減らそうという理由からだということが、日本体操協会の遠藤幸一さんの記事に書かれていました。

日程を1日にしたのは、とりわけ男子選手の体に掛かっていた負担軽減を主な理由としている。近年、10点満点廃止となり、チャンピオンになるためには、難易度を極限まで高めていく必要がある。この難しさの追求が体への負担につながり、慢性的な障害や、疲労による突発的な外傷などを招いている。その意味でも、個人総合の競技を1日削ることは必然と言えるだろう。

引用元: 体操NHK杯は負担減で1ランク上へ|コラム|スポーツナビ.

実際に、内村をはじめ、体のどこかに痛みを抱えている選手は多いと思うので、この判断は当然なのかもしれません。

気になる代表選手に関してですが、まずは選出の方法を見ておきましょう。

①2014東京W杯個人総合において個人総合優勝した場合、世界選手権代表に内定。世界選手権でメダルを獲得した内村選手と加藤選手へのアドバンテージです
②①で内定選手が出た場合は2名、出なかった場合は3名をNHK杯個人総合上位から選考。
③全日本種目別選手権での派遣標準得点を超え、かつ、種目別決勝最上位者から選考。
※③で該当者が3名いれば代表決定。いなければ、③に該当する選手以外はチーム貢献度を考慮して選考。(チーム貢献度は基本的に種目別決勝での得点が利用されるので、得意種目の得点を上げることが代表へのカギとなります…)

引用元: Taisou-nippon.

内村が、4月の東京W杯で優勝して、すでに代表に内定しているので、このNHK杯では、②の個人総合上位2名を争います。

NHK杯の順位は以下のように決まります。

男子は5月9~11日に開催された全日本選手権2日間の得点1/2を持ち点として今大会個人総合結果(6月8日のみ)により、女子は5月11日に開催された全日本選手権の得点1/2のみを持ち点として今大会個人総合結果(6月7日のみ)によりその最高得点獲得者へNHK杯が贈られる53回目となる大会。

引用元: 第53回NHK杯 – 日本体操協会 | Japan Gymnastics Association.

全日本選手権の得点の1/2を持ち越すので、その大会の上位の選手が優位です。

全日本選手権の結果は以下の記事に乗せています。
まだまだ高い内村の壁 第68回全日本選手権 決勝観戦レポート その1

全日本選手権で2位の野々村、3位の加藤が有利と言えますが、4位以下の選手も点差はそれほどないので、落下などのミスあれば、順位が入れ替わる可能性があります。

したがって、上位陣はミスをしない演技構成にしてくると思いますが、少し点差がある選手は得意種目で攻めた演技構成でチャレンジしてくるのではないかと思っています。

明日は会場に見に行く予定なので、上位2名の枠の争いに注目したいと思います。

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